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  • 2012/09/15/Sat 21:25:08
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今そこにいる妹12

「これはさっきまで柏木さんが夜這いに来られてて」

一瞬の沈黙。

祥子さまは露骨に眉をひそまれ、黄薔薇さまは(やっちゃった)と
頭を抱えられ、白薔薇さまはビックリ目で固まれ、乃梨姉ちゃんは・・・
全く無表情だった。

肝心の蓉子さまは

「で、結局誰が寝ていたの?」

完璧にスルーされたっ!?

「どうして祐巳ちゃんが嘘ついてるって決めつけるのよ」

聖さまがニヤニヤしながら、まぜっ返した。
もうドッキリより、今の展開のほうを楽しむつもりらしい。

「・・あれ?そう言えば柏木さんはどこに?」

紅薔薇さまが不思議そうに、部屋を見回された。

「なに祐巳ちゃん、マジで言ってるの?」聖さまが一番驚かれた。
祥子さまは、ますます眉間に力を入れられ縦に一本筋が入った。
「祐巳、あなた寝ぼけてるの?」

そういえば灯りを消してから、すぐにチャイムが鳴ったように感じたが
時計を見ると三十分以上経っている。
「夢を観ていたのね」白薔薇さまがとりなすように言った。
「夢って願望が表れるのよね」黄薔薇さまがキャーと嬉しそうに言った。
「たしかに優さんは去年、一昨年と乱入してきたものね」
清子おばさまがスゴイ発見をしたようにウンウンとうなづかれた。

「やあ、何か僕の話題で盛り上がっているんですか?」

背の高い若い男性が入ってきた。

「おばさま、玄関の鍵開けっ放しでしたよ」

パジャマ姿のメンバーは、一瞬パニックになった。
特に令さまはあわてて布団をかぶられた。

「おのれ柏木、本当に夜這いしたのか」聖さまが立ち上がられた。
「? 今来たばかりだけど・・スキーバスが遅れてね」
はい、祥ちゃんと見覚えのあるお土産を差し出す。
「嬉しいなあ、祐巳ちゃん僕の夢を観たの?」
「・・はい、祐麒と間違えて私に迫ってきたので思いっきり蹴飛ばしました」
「・・・」
ああ、ソレでか。さっきからやけに静かだと思ったら瞳子お姉さまがすねを
抱えてうずくまっておられた。
すると、菜々ちゃんが緊張した面持ちですっくと立ち上がった。
「有馬道場の菜々と申します!今度是非一手お相手願います!」

・・・で、私は押入れを出るタイミングを完全に逸した。

というか皆、私の存在を忘れていないか?




新年会シリーズはこれでひとまず終了です。



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