スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • 2012/07/29/Sun 10:51:35
  • COMMENT:0
  • TRACKBACK:0
  • CATEGORY:未分類

今そこにいる妹6

小笠原家の新年会も紅黄白の薔薇さまが勢揃いし、あらためて乾杯の儀がなされた。
私はそれまでに結構、お屠蘇をいただいていたのですでにいい気分になっていた。
おせち料理をつまみながら、他愛もないおしゃべりに花が咲く。
私にとっては清子おばさま、祥子さま、令さまは初対面であったけれど、その方々がまったく気負いなく
話しかけて下さるので、すぐに場になじむ事ができた。まあ向こうにしてみても乃梨姉ちゃんが分裂して
増えたくらいの感覚だったのだろう。

乃梨姉ちゃんの妹(私ではなく)は残念ながら都合がつかなかったので、色別に分けるとどうしても
白薔薇チームが数が少なくなる。(佐藤聖さまはもしかしたら後から参加されるかもしれないけれど)
対して紅薔薇陣は五人もいるので、清子おばさまはオブザーバー、私は白薔薇チームに出向という形で
百人一首からプレイする事になった。
対戦相手にしても、いちいち私と乃梨姉ちゃんを区別する必要がなくなる。
そして、元より実の姉と中学時代からの知り合いである志摩子さんとの相性に問題があるはずもなく、
私達のチームは最強になった。
百人一首だけではない。トランプ各種、大画面モニターを使った桃鉄でも圧勝だった。
屋敷の部屋数を利用した人間スゴロク(?)というのは後のお楽しみにして、お寿司をごちそうになる。
私と菜々さんが当然、率先して配膳したのだが・・・おかしい?どうして寿司桶が二十個以上あるんだ?
祐巳さまや令さまは、どこかあきらめたような表情で黙々と箸を動かされていた。
そして私は、そっと瞳子お姉さまの顔色を伺った。
さっきから明らかに不機嫌そうにされていたから。
あまりにコテンパンにやっつけ過ぎたか?しかし黄薔薇さまなど負けた当初はキーキー騒いでおられたのに、
今はお寿司にとろけるような顔をなされている。
そんなに負けず嫌いではないはず(祥子さまでも、もう落ち着いておられる)なので、席を立たれた時、後をつけた。
「・・お姉さま」廊下に出て、人目のないことを確認後、控えめに声を掛ける。
お姉さまはバネが弾ませないようユックリと振り返った。
「どうかした?」
「私、何か不始末をしでかしましたでしょうか?」
お姉さまはキョトンとした目になった。
「いいえ、貴女は何も悪くないわ。チーム分けも祥子お姉さまのご指示なのだし」
そうしてお姉さまは元のように廊下の先を向かれた。
「ただ、私がさびしかっただけ。もっと貴女と一緒のタイミングで笑いあいたかったなって」
私は小走りでお姉さまに追いつくと、その腕にすがった。
「お姉さま、冬休みの間にもう一度お姉さまのお家にお伺いしたいです。そして二人で七並べやババ抜きを
いっぱいしましょう」
「えー二人でして楽しいかなあ、それ」
それでもお姉さまはニッコリ微笑んで下さったので私は大満足だった。
スポンサーサイト

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL
URL
PASS (削除時に必要)
SECRET 管理者にだけ表示を許可する
COMMENT&
DECORATION

TRACKBACK

トラックバック

http://durianbase.blog99.fc2.com/tb.php/54-7f2dd0f7

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。