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  • 2013/12/01/Sun 02:42:37
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黄薔薇スキャンダル

「えっ花寺学院じゃ江利子さまと山辺先生がつきあってる事、一般生徒も知っているの?」
「何を今さら」
祐麒は飲みかけていたペットボトルをリビングのテーブルに置いた。
受験勉強の合間に、ほんの一休みするつもりが祐巳も一階に降りてきたので、つい話し込んでしまう。
「そもそも情報源はリリアンの学校新聞なんだぜ」
「花寺学院にリリアンかわら版が出回っているの!?」
「どこからか手に入れてコピーする奴がいるんだよ」
「信じらんない」
(まあリリアンは自己完結してて野郎の学校の事なんか興味ないんだろうけれど)
それは、この姉を見ていればよくわかる。
何せ実の弟が生徒会長をしている事すら知らなかったのだから。
もっとも男に興味津々であるよりも、ずっと良かった。
・・・正直、祥子さんに嫉妬する場合もなくはなかったが相手が男であるよりは絶対マシだ。
実際に会うとスゲー美人だったし、なんかいい匂いがしたし。
瞳子ちゃんに至っては妹にするのを内心応援していたぐらいだ。
(可愛かったしな)
祐麒がそんな事を、ぼんやり考えているとテーブルの上に気がついてビックリした。
「祐巳!それ俺のコーラ!」
「あれ?そうだっけ?えへへ、ごめんね。全部は飲んでないから」
姉はそう言うとペットボトルの飲み口を自分の唇から祐麒の唇へと、直線的に押しつけてきた。
祐麒が思わず避けると、姉は頬をふくらませ抗議してきた。
「ひどーい、そんな汚いみたいに」
実の姉弟だし、間接キスぐらいで動揺しているのが恥ずかしくて祐麒はあわてて話題を戻した。
「・・・実はそれで山辺先生がなやんでいるらしいんだけど」
顔が熱くなったのは気づかれたか?
「えー、江利子さまみたいな美人と付き合えてウハウハなんじゃないの?」
この姉は父親の影響か、時々おやじ臭い表現をする。
「まあ気に入ってはいるんだろうけど、何せまだ女子大生だろ?」
「それが何故問題なの?」
「だから、その、どこまで行っていいのかっていう・・」
(ヤバい!身内でこういう話をするのってスゲー気まずい!)
「あ・・それで祐麒、そんな赤い顔しているんだあ」
(気づかれてたよ!)
「でも愛しあっていたら、歳とか関係ないんじゃない?」
「女子大生になってから付き合いだしたんならともかく、最初はまだリリアンの制服を着ていたん
だろう?なんかそれが抵抗になっているみたい」
「あー小林くんが前に言ってた(シスターの修道服みたい)ってそういう事かあ」
(なに話してんだ小林イ!) 
「変に神聖視する人もいるもんね。でも、それより私がビックリしたのは先生が生徒にそんな相談
するって事ね」
「俺が直接相談された訳じゃないよ!?柏木先輩に・・ほら、あの人そういうの詳しそうだし」
「・・プレイボーイだもんね」
「そんな嫌そうな顔しなくても・・柏木先輩もさすがに困ったらしく俺に相談してきた」
「それで祐麒は何て答えたのっ!?」
「俺に答えられる訳ないだろ。だからこうやって訊いているんじゃないか」
「ちょっと待って!じゃあ私がGOサイン出したらそれが巡りめぐって江利子さまの身に・・」
「いやそんな・・せいぜい参考意見程度だろう」
「ん?それじゃ江利子さまに直接訊けば解決するんじゃない?」
「それが出来れば苦労しないって」
「山辺先生が訊くんじゃなくって、女同士なら」
「祐巳が訊いてくれるのか?」
「私よりもっと適任者がいる」
   
    ※※※※※※※※※※※

その後、姉は電話をかけていた。
(聖さまいらしゃいますか)と言っていたから、あの佐藤さんにだろう。
その時点では俺も姉も気づいていなかった。
とんでもない相手に話を持ち込んでしまった事に。


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