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  • 2013/02/16/Sat 13:44:56
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外リリの会

薔薇の舘で祐巳が書類に目を通していると、聞くともなしにつぼみ達の会話が耳に入ってきた。
その中に聞き慣れない単語があったので祐巳は思わず顔を上げた。
「外リリの会?」
三人のつぼみは会話を中断し、祐巳の方を向いた。
「あ、ごめん。邪魔しちゃった」
薔薇さまになってからは、意識して押さえないと即、場の主導権を奪ってしまう。
「いえ、ただの雑談ですから」
乃梨子ちゃんが取りなしてくれたので、そのまま疑問を解消する事にした。
「そんな同好会、申請されてたっけ?」
「違いますわ。お姉さま」妹が説明してくれるらしい。
「乃梨子や可南子さんが作った外部入学生による秘密組織ですわ」
「どこが秘密よっ」・・早々に説明役は乃梨子ちゃんに交代した。
「ええっと、他にも数人、外部入学生による・・いわゆる互助会ですね。ちなみに'外リリの会'は瞳子の命名です」
「外部からの新入生が早くリリアンにとけ込めるようにアドバイスしたりするのよね」
「初めはカルチャーショックを受けることも多いですからね」
頭上からの声に祐巳は驚いた。
「可南子ちゃん、いたのっ!?」
「?初めからいましたが・・?」目線が合わないので気付かなかった。
「・・私も可南子さんも瞳子のおかげでクラスになじめたのですが、どこのクラスにも
瞳子のようなおせっか・・親切な生徒が必ずいるとはかぎりませんし」
乃梨子ちゃんがほめてるんだか、けなしてるんだかわからない説明をした。
乃梨子ちゃんも可南子ちゃんも一人でも平気なタイプだけれど、それでも今のほうが
きっとずっと楽しいのだろう。
「・・それで菜々ちゃんのクラスに行った時の話をしていたのよね」
「あの時は驚いたわー。一体何のお話ですかって菜々ちゃん立ち塞がるんですもの」
「いえ、あの時はお二方が新入生をシメに来たのかと勘違いしまして」
「番長かっ」今日の乃梨子ちゃんはツッコミに忙しい。
「でも、天空寺せつ子さんと大地カイさん感激してましたよう」
(ああ、あの二人そういう経緯だったのか)祐巳は納得した。
最近よく薔薇の舘に遊びに来てくれるのだ。
蓉子さまの夢が叶うようで、祐巳は大歓迎だった。
(ん?それなら乃梨子ちゃんと可南子ちゃんの妹になる可能性もあるのかな?)
祐巳が楽しい想像をしていると、菜々ちゃんが問いただした。
「私や白薔薇さまは中等部からですが入会資格はあるんでしょうか」
「まあ準会員ってとこじゃない?」
(すると幼稚舎の頃からリリアンの私や由乃さん、瞳子はかやの外ってことかあ)
少し寂しくなった祐巳であった。
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